人事担当者にとって採用管理はとても工数のかかる業務ですよね。
最近はいろいろな会社からATSと呼ばれる採用管理システムが登場しています。
「ATS」とは、Applicant Tracking Systemの略で、「採用管理システム」「採用支援システム」と呼ばれています。
気になるけどたくさんありすぎてどれを選べばいいかわからない!という方も多いのでは。
機能を比較するサイトはたくさんありますが、使い勝手についてはなかなか見つけられないのが現状です。
3つだけだけど実際に使っているのでレビューするよ!
私は今採用代行の仕事をしている関係で、実際にいくつかのATSを使っているので使い勝手を教えちゃいます。
使っているのは、「HRMOS」「HERP」「talentio」の3つ!
調べると他にもたくさんATSがあるのですが、これまで見てきた企業(IT関係がメイン)では大体この3つ+ジョブカンの利用に分かれる感じです。
具体的な機能や特徴は他のサイトにお願いするとして、こちらでは純粋な使い勝手を比較していきます。
媒体との連携
採用といえば、求人媒体。
複数の求人媒体を使っているとそれぞれの応募者管理が面倒ですよね。
Excel等にまとめている企業も多いのでは?
ATSを使うとそういった手間が省け、集計や分析もしやすくなります。
ATSには媒体の自動連携機能があることが多く、それぞれの媒体から自動で応募者を取り込んでくれます。
ATSによって自動連携できる媒体が違うので比較してみます。
自動連携できる媒体が多いのはHERP!
HERPは10社以上の媒体と連携が可能です。(主にWantedlyやGreenといったベンチャー系企業で使われる媒体)
HERP自体がベンチャー企業なので、新しいサービスについても続々と連携が始まっている印象です。
ただ、連携できる数は多いのですが質は落ちる印象。
HRMOSやtalentioと比べると、自動で連携してくれる項目がかなり少ないです。
職種名や年齢など、後から手動で加えなきゃいけないことが多々。
連携できるといっても、応募が来たよ、という認識ができるレベルに思います。
HRMOSやtalentioは連携できない媒体がそれぞれあるものの、連携したものについてはかなりの精度で引っ張ってきてくれます。手直しもほとんど不要。
とにかく連携してくれればいいという方はHERP、連携後の中身も大事にしたいという方はHRMOSかtarentioがオススメです。
カレンダー連携
採用業務で一番手間なのは面接の日程調整ではないでしょうか?
面接官の予定を確認して、候補者の予定を確認して、カレンダーに登録して・・・。
本当に面倒ですよね。。。
ATSを使えば、この面倒な日程調整も少し楽になるかも。
今回挙げている3つのATSはいずれもGカレンダーとの連携に対応しています。
ATS上で面接を登録すればカレンダーに反映してくれるというものです。
カレンダー機能が優秀なのはtalentio
3つとも連携機能はあるのですが、使い勝手としてはtalentioに軍配ですかね。
talentioはATS上で面接官のGカレンダーを開いて空きを確認することができ、そこでカレンダー登録までできます。会議室も一緒に抑えることが可能。
HERPは登録した日程を指定した面接官にカレンダー招集するのみなので、ATS上で予定の空き状況を確認することができません。会議室も同時には予約不可。
カレンダー上で空いているかを別途確認する工数が発生します。
HRMOSは連携はできるのですが、実際にその機能を使うことがこれまでになかったのでノーコメントです。
メール機能
媒体の場合は媒体上のメッセージを使うのが原則ですが、エージェントからの紹介の場合はATSでのやり取りが中心になります。
エージェントから紹介が入るとATSに登録されるので、そこでやり取りをする感じですね。
このメール機能はATSによってかなり違うので、重要なポイントです。
メール機能が優秀なのはHRMOS
HRMOSはかなり優秀です。
テンプレートの使い勝手がよく、名前などの差し込みも簡単です。
それまでのやり取りも画面上で簡単に確認ができます。
新着メールもトップページに件数表示されるので漏れがないのもよいです。
talentioもかなり使いやすいですが、新着や未対応のメールがやや確認しにくいところが残念。
HERPについては、メール機能が破綻してます。。。残念なところを挙げるときりがないくらい。
まず、テンプレートの登録ができません。
メールという概念じゃなくチャットのような感じなので、CCが入れられなかったり件名が入れられなかったりします。
エージェントによっては日程調整が別の担当、というケースがありますが、そういった際に対応ができないのです。(宛先が1名固定のため)
新着メールもわかりにくいです。なぜか対応済みにする、ということができないので、返信しない限り未対応に残ってたりしますね。(返信する必要がないメールについても)
HERPは常に改良されていっているようなので、いずれは高機能になるのかもしれませんが、現状ではベータ版を使ってるような感覚になります。
まとめ
結構ざっくりですが、実際に使ってみた感想です。
個人的にはtalentioが使いやすいかな。
システムとしての完成度はHRMOSが一番高いかもしれません。
HERPはできれば遠慮したいATSナンバーワンです。
ここに挙げた以外にもイマイチって思うところが何個もあるんですよね泣
あくまでここで挙げた感想は、採用業務メインとして利用した場合です。
ATSには入社後までカバーできるものもあるので、採用以外を重視する場合は別のATSがいい場合もあります。
また、予算等でも変わってくるので、まずはいろいろなATSの資料を取り寄せてみて実際に説明を受けてみるのがいいですね。
その際はぜひ、どういった工数を減らしたいのか等自社の課題も整理しておくとよいと思います。
主観ではありますが、参考になれば幸いです。