終身雇用は守るべきなのか

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先日、トヨタ社長が「終身雇用は難しい」といったことがかなり話題になりましたね。
以前にも経団連会長が同じことを発言しています。

これに対する世間の声は、ほとんどが批判的なものでした。
終身雇用は日本の素晴らしい制度だとか、終身雇用が終ったら日本は終わるとか。
稼いでるくせに、と論点をずらしてトヨタを批判する人まで。

中でも気になったのは、終身雇用が保証されていたから多少の理不尽に我慢してきたという意見。
これ、本気で言ってるとしたら日本人はバカなのか、という感じですね。
結構多くみられましたが。。。

日本の働く環境を悪くしてきたのは他でもない労働者自身だった、ということになります。
要は、雇用さえ守ってくれれば環境はどうでもいいといってるのと同じですからね。
ブラック企業がなくならないのも、こういう人たちがたくさんいるからなのでしょう。

雇用さえ守られれば会社のいうことを聞きます、という日本。
結果が出せなければクビもやむを得ない、という諸外国。

これじゃあ日本がグローバル社会で戦えるわけがないと思いませんか?

そもそも終身雇用(+年功序列)がそんなにいい制度だったのか、というところから疑問ではあります。
終身雇用だったから日本はここまで成長できたのか?
欧米式の雇用形態だったら日本は成長しなかったのか?

戦争で負けてほぼ0からのスタートだったわけですから、
どうあっても成長するしかなかったと思います。
もしかすると欧米式の成果主義だったらもっと成長してたかもしれませんしね。
実際は単純に人口が増えたから、というところが経済成長の要因としては大きいようですが。

確かに終身雇用であれば、一時的には先のことを心配しなくてもよくなるのかもしれません。
高度経済成長期には一企業が永遠に続くかのように感じた人も多いのでしょう。

ただ、そこまでの経済成長が望めないこれからの時代には、企業が守ってくれるという考えは甘すぎるように思います。
そもそも定年までの40年(定年延長でもっと長くなるでしょう)、企業が続いているほうが珍しい時代です。
終身雇用ということは、待遇のいい企業ほど人が辞めないということです。
今のような雇用の流動性が低い状況では、勤めている企業が倒産してしまった場合にリスクが高すぎますよね。

終身雇用を辞めたら優秀な人材がいなくなる、なんて意見もたくさん見ましたが、これは全く逆でしょうね。
今の世の中、優秀な人ほど一企業に縛られません。
経団連の中心にいるような大企業で仕事をしたことがありますが、昼間は居眠りしてるのに夜は残業しまくり、年収は1000万超えみたいな人たちがたくさんいます。
めちゃくちゃ生産性低いと思いますが、こういう人でも辞めさせられないのが終身雇用なんですよ。
(まあ、自分がその立場だったらなんて楽なんだろう、と思う気持ちはわかりますけどね。)

楽したい、という人ばかりが残っちゃって、危機感を持った優秀層が外に出てっちゃうので、結局その企業は弱体化するんです。
そうなるとせっかく楽したいと思ってた人もちっとも楽できなくなっちゃうんですね。←ここが今の分岐点なのかな。

解雇規制がなくなったらすぐクビになる!と思ってる人が多いようですが、実際はそこまで深刻でもないと思いますけどね。
労働人口は減っているんだし、企業は星の数ほどあります。
優秀な人だけで充足するほど優秀な人はたくさんいませんよ。
サボりまくってればクビになるかもしれませんが、まじめにやってればそんなに不安になることもないでしょう。
結果が出せなかったら、という不安も聞かれますが、むしろ精いっぱいやって結果が出せないんだったら別のことやったほうがいいです。
向いてない仕事を永遠にやるほうが地獄ですよ。職種を変えなくても、扱う商材や企業の方針で向き不向きは変わります。
転職は今より簡単にできるようになるので、自分に向いてる仕事が見つかるチャンスも増えるはずです。

とはいえ、今のまま終身雇用を廃止しても経済はよくならないと思うので、そこは政治家さんたちによく考えていただきたいところです。

・終身雇用前提の低賃金(年功序列)
→全体の賃金底上げ(初任給30万くらいにはしてほしいですよね、退職金や年功による昇給もなくなるので)

・金銭解雇の徹底
→諸外国のように解雇の際には月給12か月分を支払うとかね。今は実質タダで解雇してるようなところも多いでしょう。

結論!
私個人としては、終身雇用の廃止、大いに賛成です。
ただし賃上げはちゃんとしてね!というところ。
やっぱりまじめに働いてないのに大金もらってる人達見てるとモチベーション下がるもんね。